第3話 大人の生徒さん

秋の空は、雲が高いところにあって、思わず手をのばして、背伸びしてみた。
二人の大人の生徒さんの話です。
御歳80歳ぐらいの生徒さんが、歌の試演会でうまく歌えなくて、「がっかりで、落ち込んでるの」と、レッスンにみえた。
レッスンのことを思い出して、よくよく練習したのに、と、何度も悔しがっておっしゃってました。
「いつか、良い歌が歌いたいのよ。」と、ひたむきな気持ちを私に訴えて来ます。
私も、このような気持ちで、80歳になっても学べるだろうか。
もう一人は、私の叔母です。
やはり、80歳ぐらいですが、好きな歌を習いたいと、私の講座に、電車に乗りやって来ます。
この夏は暑かったので、夏はお休みして、気候が良くなったら来てね、と伝えますと。
「休んだら、遅れちゃうから、お休みしたくない」と、これまた、強く私に訴えて来ました。
気持ちは学生気分なのか……。
これまた、私が頭を下げたくなりました。
生徒さんからは、多くを学んでいます。
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第2話 現代の作曲家たち

現代の作曲家のコンサート
今年は、フランスの作曲家ドビュッシーが亡くなってから100年。
各地で、ドビュッシーの作品を演奏するコンサートがあります。
フランス人で、色彩豊かな和音が美しい作曲家。
ピアノ曲、弦楽器の曲、オーケストラの曲、歌の曲と、生み出した作品はバラエティーに富んでます。
私の生徒さんたちも、六年生ぐらいになると、ドビュッシーのピアノ曲に挑戦する人もいますね。
組曲「子供の領分」には、楽しくて、音がちょっぴり複雑で、素敵な世界観が広がる曲が並んでます。
「アラベスク」も、人気ですね。
私も、初めてアラベスクの二小節を弾いたとき、あまりの美しさに驚いたことを思い出します。
オーケストラの曲は、「牧伸の午後への前奏曲」「海」などは、情景が目に浮かびます。
歌の曲、合唱曲も、素敵なものがたくさんあります。
今度、ママコーラスでは、フランス語で、ドビュッシーの合唱曲をします!
今日は、杉並公会堂で、日仏現代音楽協会のコンサートがありました。
ドビュッシーを基礎に、現代の作品が生まれる……、そして、今がここにある、そんな時間の流れを感じたコンサートでした。
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第1話 日記始める

 

ホームページを始めるにあたって

 

こんにちは、室長のたかはしとしこです。

演奏家として、音楽の教師として25年も経ってしましました。

最初のころの生徒さんは、今やお仕事で活躍して、ご家庭をもって、35歳ぐらいのようです。

そして、最近、そのころの指導日記が出てきました。

懐かしいお名前も登場して、私が指導法に悩んだり、喜んだりしたことも書き残していて、

そのころを思い出して読み返しました。

私も駆け出しの指導者の一人で、時間を見つけては、研修会に行ったり一生懸命でした。

小さな願いですが、大人になって、音楽を楽しみの一つにしてもらえたなら、

こんなに嬉しいことはないです。

 

私の日記の一部ですが、コンサートの感想や、子供たちとの日常の出来事、季節の変化など、感じたことを日記風に書きますので、よろしくお願いします。

 

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